葛西紀明「焦りはある…」W杯開幕2戦で0点 五輪出場に危機感
ノルディックスキー・ジャンプで日本選手単独最多となる8度目の五輪出場を狙う“レジェンド”葛西紀明(45)=土屋ホーム=が28日、W杯開幕戦を終えて成田空港に帰国。個人として2戦で0ポイントに終わり、五輪出場への危機感を滲ませた。
25日の団体戦では開幕戦を制した小林潤志郎(雪印)らとともに、2季ぶりの表彰台となる3位となったが、“レジェンド”の表情は晴れなかった。「個人としては(結果)悪いので、微妙な…変な気持ちでいます」。個人では、初戦は2回目に進めず31位、2戦目は風に恵まれず、「思わず笑っちゃった」というジャンプで、5年ぶりの予選落ちという苦しい結果に終わった。五輪の選考にも影響するW杯総合ポイントは、まさかの0点。「焦りはある。気を抜けない状況だと思う」と危機感を滲ませた。
ただ、シーズンはまだ始まったばかり。12月の次回の遠征に向けて「焦ってもダメなんで。温泉でもいきます。いつもはリラックスするまで温泉に入るけど、今回は短めに温泉にいって、頭をクリアにして、次から仕切り直したい。今のジャンプを続けていけば、ポイントは取れる。しっかりポイントを取って、メンバーの切符を獲りたい」と、前を向いた。