日馬富士が引退表明、伊勢ケ浜親方が涙で「引退届を提出しました」
平幕貴ノ岩への暴行問題を起こした横綱日馬富士が29日、日本相撲協会に引退届を提出し、同協会はこれを受理した。日馬富士はこの日午後2時5分から、福岡県太宰府市内で師匠の伊勢ケ浜親方と会見を開き、まず同親方が涙を拭いた後、「本日、日馬富士、引退届を提出しました」と報告した。
同親方は「日馬富士を16歳という少年の頃から見てきておりますが、稽古、稽古で精進のみならず、難病救済など社会貢献にも目が届く珍しいタイプのお相撲さんだと思っていました」と振り返り、「酒に酔って悪いとか乱暴するとか私自身、見たことも聞いたこともありませんでした。だから今回なぜこのようなことになったのか、不思議というか残念でなりません」と涙。
だが「横綱本人が一番悪い。他人様のせいにする訳にはいきません」とも語り「本当に申し訳ありませんというしかありません。ただただ支えて頂いた皆様、相撲協会の皆様にお詫びを申し上げます。本当に申し訳ありませんでした」と、日馬富士とともに約25秒間、深々と頭を下げた。