日馬富士、貴ノ岩への暴行理由「礼儀、礼節がなってないとただしたかった」
平幕貴ノ岩への暴行問題を起こした横綱日馬富士が29日、日本相撲協会に引退届を提出、同協会はこれを受理した。日馬富士はこの日午後、福岡県太宰府市内で師匠の伊勢ケ浜親方と会見を開き、引退を報告するともに、貴ノ岩に暴行を働いた理由について、「礼儀と礼節がなってないと、ただしてあげたかった」などと明かした。
会見の冒頭で約25秒間、深々と頭を下げ続けた日馬富士はその後の質疑応答の中で、質問者から、「今回は一体何があったのか。警察や協会の調査で、自身がどのようなことを話してきたのか。言える範囲で」と問われ、「先輩横綱として、(貴ノ岩の)礼儀と礼節がなってないと、ただして直してあげるのは先輩の義務だと思っている。弟弟子のことを思ってしかったことが、彼を傷つけ、そして、大変世間を騒がし、相撲ファン、相撲協会、後援会の皆さまに大変迷惑を掛けることになってしまった」と答えた。
また、その後に「今、貴ノ岩関に対して思うことは」と問われると、日馬富士は「貴ノ岩関にけがを負わせて、心もたぶん傷ついていると思いますので…これから礼儀と礼節をなされて、ちゃんとした生き方をして頑張っていただきたいです、ハイ」と言葉を選ぶように答えた。
会見はまず、伊勢ケ浜親方が涙ながらに第70代横綱の引退を報告。その後にマイクを持った日馬富士は、「この度、貴ノ岩関にけがを負わせたことに対し、横綱としての責任を感じ、本日をもって引退をさせていただきます。国民の皆さま、相撲ファンの皆さま、相撲協会、伊勢ケ浜の後援会の皆さま、親方、おかみさんに大変迷惑をかけたことを、心から深くおわび申し上げます」と語った。