日馬富士「弟弟子を思ってしかったことがいきすぎたことに」【引退会見一問一答1】
平幕貴ノ岩への暴行問題を起こした横綱日馬富士が29日、日本相撲協会に引退届を提出、同協会はこれを受理した。日馬富士はこの日午後、福岡県太宰府市内で師匠の伊勢ケ浜親方と会見を開き、「この度横綱としての責任を感じ引退します」などと話し、頭を深々と下げ続けた。
会見での質疑応答は次の通り。
-今はどんな気持ち。
日馬富士「ホントに国民の皆さまに世間を騒がし…相撲協会いろいろな方々に大変迷惑をかけて、心から申し訳ないなと思います」
-まだ警察の捜査や協会の調査が進んでいる中で、引退を決めた理由は。
「親方と話をして、ホントに横綱として、やってはいけないことを…自分のやったことを言った。場所中だったので。頑張っている力士たちがいるので(引退表明は)本日になりました」
-今までの心の中の動き、考えは。最終的に引退を決めたのは。
「このことがマスコミの皆さまに知られて、親方と話し、ことが大きくなってますので、横綱の責任を持ちたいと協会に伝えました」
-親方へ、横綱とはどんな話をした。
伊勢ケ浜親方「やった事実はあるのだから、その責任は横綱としてしっかり取らなければいけないと」
-事件、引退を師匠として。
「横綱という名前をけがしてはいけない。それはあってはいけないこと。私の指導不足もあるが、本人はもっと反省して、また勉強しながら社会貢献なり何なり頑張っていければいいのではと思う」
-今回は一体何があったのか。警察や協会の調査で、自身がどのようなことを話してきたのか。言える範囲で。
日馬富士「先輩横綱として(貴ノ岩の)礼儀と礼節がなってないと、ただして直してあげるのは先輩の義務だと思っている。弟弟子のことを思ってしかったことが、彼を傷つけ、そして、大変世間を騒がし、相撲ファン、相撲協会、後援会の皆さまに大変迷惑をかけることになっってしまった」
-相撲界の不祥事をまた起こした。
「弟弟子を思って、これからを思い、しかったことが彼にとって(一呼吸置き)礼儀と礼節をちゃんとしていける、頑張っていけるんじゃないかなと思って、いきすぎたことになってしまった」
-ファンに対しては。
(息を一度飲み)
「16歳で母国を離れて海を渡って父国である日本へやってきて、親方、おかみさんのもとで相撲。そして人さまに迷惑をかけぬよう、人としてちゃんと生きる道を教えていただきながら育ちました。相撲を通じて縁があった方々、そして私を支えて応援していただいた方々、ファンのおかげさまで第70代横綱になることができました。私は日本を愛してます。日本の国民を愛してます。ファンの皆さま、心からおわび申し上げて、心から感謝、感謝、感謝を申し上げたいです」
(頭を前に傾け、涙がたまった目を閉じる)。