桃田2年ぶり全日本ヒヤヒヤ発進 序盤ミス連発「負けたかと思った」
「バドミントン・全日本総合選手権」(29日、駒沢体育館)
各種目の1回戦が行われ、男子シングルスは、違法賭博問題による試合出場停止処分から今年5月に復帰した元世界ランク2位の桃田賢斗(23)=NTT東日本=が2年ぶりに出場し、猪熊心太朗(日大)に2-1で逆転勝ちした。女子シングルスは、世界選手権金メダルの奥原希望(日本ユニシス)が右膝のけがの影響で試合開始直後に棄権。同ダブルスは、リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)らが順当に勝ち進んだ。
2年ぶりの大舞台に臨んだ桃田は、ミスを連発して第1ゲームを先取された。第2ゲームも4-8とリードされたが「完全に吹っ切れた」と、ここから9連続ポイントで形勢逆転。2ゲームを奪い返し「今日は負けたかと思った」と胸をなで下ろした。決勝まで進出すれば日本代表への復帰は確実。「支えてもらった人たちへの恩返しという意味でも優勝したい」と力を込めた。