元旭鷲山沈痛「あと5回は優勝できるはずだった」
日馬富士が現役引退を決めたことに、両力士の母国モンゴルでは29日、衝撃と落胆が広がった。モンゴル出身の元小結旭鷲山、ダバー・バトバヤル氏は首都ウランバートルで記者団の取材に応じ「自ら退く判断をしたのは男らしい」としつつも「残念。相撲を取ってほしかった」と沈痛な様子で話した。
日馬富士が10代だったころに才能を見いだし、日本に送り出したというバトバヤル氏は「まだ若い。最低あと5回は優勝できるはずだった」と無念さをにじませた。日馬富士の今後については「日本国籍を取得し、日本相撲協会に残って親方として弟子を育ててほしい」と訴えた。
横綱白鵬の母親タミルさんも「非常に残念」と落胆。「貴ノ岩関は相撲ができる状態という診断が出ていたと聞くが、なぜこういう結果になったのか」と話し、引退決断に違和感を示した。