井上康生監督、一二三に“色気禁止令”「おごりを出すな」
柔道のグランドスラム東京大会(2~3日、東京体育館)の前日会見が1日、都内で行われ、日本男子の井上康生監督(39)が東京五輪のエース候補、男子66キロ級世界王者の阿部一二三(日体大)に、「自分の柔道は貫かないといけないが、色気やおごりは絶対に出すな」と“色気禁止令”を出した。
阿部といえば豪快な投げ技で一本を取るスタイルで、今夏の世界選手権を初制覇。世間の注目度も上がる中、無理に一本を取りに行けば、そこに隙が生まれる。井上監督は「周りの期待に応える展開もあるだろうが、(阿部に)『色気を出すとやられるよ』と話をした」と、隙を見せない鉄壁の戦い方を説いた。
さらに、「技術は時間のかかるもの。今大会出せなくても、次につながるように少しずつ高めていく心を持っていけば、彼自身が一回りも二回りも成長できると思う」と、よりスケールの大きい柔道家への進化を期待した。