阿部一二三・詩 きょうだいV「2人の目標達成できた」 柔道GS東京
「柔道・グランドスラム東京」(2日、東京体育館)
第1日が行われ、男子66キロ級の阿部一二三(20)=日体大、女子52キロ級の詩(17)=兵庫・夙川学院高=のきょうだいが、そろって優勝を果たした。
兄の一二三は準決勝で磯田範仁(国士舘大)を破って決勝に駒を進めると、丸山城志郎(ミキハウス)との決勝では、ゴールデンスコア方式に突入して52秒、大外刈りで一本勝ちを収め、大会2連覇を達成した。
妹の詩は、準々決勝で世界選手権女王の志々目愛(了徳寺学園職)を倒して勝ち上がると、決勝は立川莉奈(福岡大)を担いで背負い投げで一本。豪快に優勝を飾った。
兄より先に優勝を決めた妹の詩は「自分が優勝したら、(兄は)絶対優勝すると思っていたので。(きょうだい優勝は)自分次第かなと思っていた」とにっこり。自身の決勝の直前に、豪快な一本勝ちを目の当たりにした兄・一二三は「妹のあの柔道を見て、気持ちがより一層高まった。刺激し合って強くなっている感じがした」と“きょうだい愛”を披露。「一緒に優勝できたので。2人の目標をとりあえず達成できました」と笑顔を見せていた。