ラグビー46歳・伊藤剛臣、今季限り現役引退 「体力的にも精神的にも燃え尽きた」

 鉄人がついに現役にピリオドを打つ。日本ラグビー界の現役最年長、46歳でプレーを続けてきた釜石シーウェイブスの元日本代表FW伊藤剛臣が今季限りで現役を退く。6日、伊藤本人が明かした。釜石は今季、トップリーグ下部のトップチャレンジリーグで5位以下となり、来季のトップリーグ昇格が消滅。伊藤は「体力的にも精神的にも燃え尽きた」と語った。今後の進路は未定。

 鉄人がスパイクを脱ぐ日が来た。「5日の練習前のミーティングで、チームのみんなには伝えました。現役最後の炎を釜石で燃やすことができて幸せでした。楽しかった。最高でした」。伊藤は声を弾ませた。笑顔の引退となった。

 法大3年の時、大学選手権に優勝。神戸製鋼に進んでV7に貢献し、日本代表では2度のW杯に出場するなど、62キャップを誇る。2011年度、40歳のシーズンを最後に神戸製鋼から戦力外通告を受けると、自ら釜石に乗り込み、押しかけトライアウトで合格。不惑ながら体を張ったプレーを続け、東日本大震災からの復興を目指す釜石、そして東北に勇気を発信し続けた。

 45歳で迎えた昨季は11試合中10試合に先発したが、今季は7試合を終えて先発は1。チームの来季トップリーグ昇格が消滅したことも、引退を促したようだ。「体力的にも精神的にも燃え尽きました。チームの残り3試合に使っていただけたら全力でプレーします」。最後の一瞬まで熱く、激しく戦い抜く。

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