樋口、連続ジャンプ成功し5位 過去最高の演技得点獲得
「フィギュアスケート・GPファイナル」(8日、日本ガイシホール)
女子SPは宮原知子(19)=関大=が自己ベストに迫る74・61点で3位、初出場の樋口新葉(16)=東京・日本橋女学館高=は73・26点で5位につけた。
力強い舞で会場を魅了した樋口は、自己ベストまで1点と迫る演技で5位発進した。「すごく緊張していたけどそれが力に変わった。思ったより点数が出てうれしかった」と顔をほころばせた。
公式練習は不調続き。特に3回転ルッツからの連続ジャンプは空中でほどけて1回転になりがちだったが「ここまでいい感じで練習できていた。1日、2日悪いからって狂うことはない。絶対大丈夫」。意地で決めた。
演技終盤の3回転フリップで不正確なエッジ使用の判定を受けた以外は完璧。表現力を表す5項目の演技構成点も過去最高だ。「明日もまだあるので」とガッツポーズは封印し、クールな表情で演技を終えた。首位とは3・78点差。番狂わせの可能性は十分ある。