女子フィギュア五輪代表争い 宮原、樋口優位も決定打ならず 全日本で最終決戦
「フィギュアスケート・GPファイナル」(9日、日本ガイシホール)
女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の宮原知子(19)=関大=はフリー138・88点、合計213・49点で総合5位、SP5位の樋口新葉(16)=東京・日本橋女学館高=は、ジャンプミスなどがありフリー128・85点、合計202・11点で総合6位となった。アリーナ・ザギトワ(15)=ロシアが優勝した。
わずか2枠しかない平昌五輪代表争いを繰り広げる中、GPファイナルは宮原、樋口にとって夢舞台を手繰り寄せる大きなチャンスだったが、ともにアピールは決定打を欠いた。
女子の代表枠は2で、最終選考会となる全日本選手権(12月21~24日・東京)の優勝者は代表に決定。残る枠は全日本の2、3位、GPファイナルの成績、世界ランク、シーズンベストなどから総合的に判断される。
今季シーズンベストで樋口は日本人トップの3位、宮原も同2番手の6位。世界ランクでは宮原が日本人トップの5位など、2人が優位にいるのは間違いない。
全日本で逆転を狙う1番手に浮上しているのは、スケートアメリカで宮原に次ぐ2位となった坂本花織(17)=シスメックス=か。今季シーズンベスト、今季世界ランクとも上位に入っており、全日本の内容次第で逆転は狙える。
昨季の四大陸女王の三原舞依(18)=シスメックス=、16年世界ジュニア女王の本田真凜(16)=関大高=、本郷理華(21)=邦和スポーツランド=、白岩優奈(16)=関大KFSC=は劣勢の立ち位置で、現実的には全日本での優勝がノルマとなりそうだ。