高木美帆千メートルで小平に勝つ!新王者に惜敗続きメラメラ「どうやったら勝てるか」
2カ月後に迫った平昌五輪で“金メダルラッシュ”の予感を漂わせるスピードスケートの高木美帆(23)=日体大助手、小平奈緒(31)=相沢病院=らが12日、W杯前半戦を終えて、成田空港に帰国した。今季W杯4戦4勝の1500メートルを中心に複数種目で金メダル候補となった高木美は、1000メートルで世界新記録をマークした短距離女王・小平に闘志を燃やし、同種目での打倒を誓った。
目前でワールドレコードを出された悔しさが、中距離で無敵の快進撃を続ける高木美のさらなる進化への欲求をかき立てていた。10日の1000メートルで同走の小平が世界新記録をマーク。高木美自身も自己記録を2秒近く縮めながら、0秒54差の2位に終わり「今回の負けはすごく悔しかった。どうやったら勝てるかを突き詰めていきたい」と対抗心を隠さなかった。
今季1500メートルW杯4戦4勝の高木美と、500メートルで昨季からW杯15連勝中の小平。中間の1000メートルでは、今季のW杯直接対決3戦はすべて小平に軍配が上がっており、高木美はすべて2位。「違う距離(が主戦場)でも、距離がかぶって戦う面白さを感じてる。自分が小平選手にとって、どこまでの存在かは分からないけど、私は小平選手がいることで1000メートルへの思いが上がっている」と戦える喜びを口にした。
次なる対決は、12月27日開幕の五輪代表選考会。そして来年2月の平昌五輪。日本のWエースによる、“名勝負数え唄”が、日本のスピードスケートをさらに熱くさせる。