巡業先に脅迫文「白鵬殺す」 11日・北九州市会場に郵送で封書
北九州市で11日に開かれた大相撲の冬巡業の会場に、横綱白鵬(32)=宮城野=を名指しして「必ず殺す」などと脅迫する封書が届いていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。11日の日中に届き、福岡県警が警戒に当たったが、不審な人物は確認されなかった。県警は脅迫容疑などで捜査している。
捜査関係者によると、封書は、北九州市立総合体育館(八幡東区)に郵送で届き、「白鵬を必ず殺す」などと記載されていた。差出人として偽名とみられる男の名前が書かれていたほか、「福岡市天神町」といった不正確な地名が記載されていた。
県警は封書の指紋を調べるなどして差出人の特定を進める。
白鵬は、元横綱日馬富士(33)が平幕貴ノ岩(27)に暴行し、負傷させたとして書類送検された事件で、当時現場となった鳥取市内のラウンジにいた。危機管理委員会の鏡山部長(元関脇多賀竜)は、「報告は来ている。事情が分からないので、現地の警察と巡業部長代理(春日野親方=元関脇栃乃和歌)がやること」と語った。