神鋼、復活の道険し…サントリーに破れ決勝T進出のがす
「ラグビー・トップリーグ、サントリー24-7神戸製鋼」(17日、秩父宮ラグビー場)
レッド・カンファレンス(紅組)で既に決勝トーナメント進出を決めているサントリーが神戸製鋼に24-7で勝ち、11勝1敗で1位通過が確定した。神戸製鋼は4敗目(7勝1分け)を喫し、各組上位2チームによる決勝トーナメント進出が断たれた。ホワイト・カンファレンス(白組)は1位通過を決めているパナソニックがリコーに50-7で快勝し、12戦全勝。8勝4敗のリコーは3位が確定し、この日試合がなかったヤマハ発動機が2位で決勝トーナメントに進むことが決まった。
試合終了の笛が鳴ると、伝統の赤いジャージーをまとった選手は寒風を受けながらぼうぜんと立ち尽くした。復活を期す神戸製鋼は防御がほころんで3トライを許し、後半は攻撃のミスが続き無得点。今季も優勝の道が閉ざされ「いつチャンピオンになれるんやろう」というフッカー木津の言葉が寂しく響いた。
防御のコーチを海外から招いて前に出る守りに取り組んだが、「食い込まれたりすると下がって出られなかった」(CTB山中)と完成には至らず。開幕6連勝してから3連敗で失速し、リーグ中断を挟んでも立て直せなかった。マッケイ・ヘッドコーチは「一貫性、我慢の部分が足りなかった」と悔いた。
トップリーグ初年度に優勝して以降、上位で争い続けながら頂点は遠い。製品データ改ざん問題に揺れる会社を元気づけたかった今季も殻を破れず、木津は「今まで通りでは同じ結果になる。何かを変えないと」と危機感を示した。