白鵬は信頼回復へ夜は優等生生活 大相撲冬巡業の全日程が終了
大相撲の冬巡業は17日、沖縄県宜野湾市での興行で全12日間の日程が終了した。
秋巡業中に起きた元横綱日馬富士(33)の暴行事件に揺れる中での開催。被害者の幕内貴ノ岩(27)の師匠で日本相撲協会の貴乃花巡業部長(元横綱)に代わり、責任者を務めた春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は連日、ファンへのあいさつで謝罪の言葉を込めた。「それぞれが自覚を持った行動をしてもらったと思う。客入りを心配していたけど、比較的入っていただいた」と振り返った。
暴行事件の酒席に同席していた横綱白鵬(32)=宮城野=は、外出先では食事を終えるとすぐにホテルへ戻る規則正しい生活を続け、信頼回復に努めてきたという。最終日のトーナメントを優勝で締めくくり「ファンの方が喜んでくれたからよかった。(今年は)復活優勝の印象が強いけど、2場所休場して年間最多勝を獲得した。けがに苦しんだ1年だったけど、来年につながる年だったかなと思う」と話した。
ただ協会から貴乃花部屋への再三の要請にもかかわらず、休場に必要な貴ノ岩の診断書は未提出。白鵬を脅迫する封書が届くトラブルもあった。暴行事件の影響は強く残ったまま、力士たちは初場所(来年1月14日初日、両国国技館)に向けて調整を進めていく。