望結と紗来、真凜お姉ちゃんへエール「必ずオリンピックに出てね」
フィギュアスケートの18年平昌五輪(2月9日開幕)日本代表を決める全日本選手権(21日開幕、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)を前に、代表入りを目指す元世界ジュニア女王・本田真凜(16)=大阪・関大高=の妹で女優の望結(13)、紗来(10)がデイリースポーツの取材に応じた。女子の代表はたった2枠。狭き門の突破を目指す、大好きな「真凜お姉ちゃん」へ、2人のかわいい妹がエールを送った。
◇ ◇
-いよいよ全日本選手権がやってきます。真凜お姉ちゃんの家での様子はどうですか。
望結(以下=望)「いつも通りです。五輪だから頑張る!って感じではないかな」
紗来(以下=紗)「いつもと一緒ですね」
-仲良し姉妹と聞きますが、けんかは。
望「お姉ちゃんに対して怒ることがないので、けんかしようと思っても出来ないんです。私たちが注意されることはあるけど…」
紗「普通の姉妹って感じです」
望「みんな自分の意見を言うタイプなので私はこう思う!って言ったりはあるけど、大げんかはないですね」
-真凜お姉ちゃんのどこが憧れですか。
紗「全部!ダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの連続ジャンプは、真凜お姉ちゃんが教えてくれて跳べるようになりました。1つ目のジャンプを降りたときの姿勢とか、踏み切るときの手について教えてくれて、気をつけたらできたんです」
望「私は、お姉ちゃんの演技、泣いちゃってほとんど最後まで見られません」
-泣いちゃう?
望「はい。きょうだいだからではないと思うんですけど…。伝わってくるものがすごくあって、心の中で泣くような感じ。1回1回考えるんです。こういう感じでやっているのかな?とか、何を思っているんだろう?とか。そうすると全然映像に集中できなくなる。本田真凜選手が好きだし、真凜選手の表現も好きなので、妹じゃなくても、きっとずっと1人のファンとして応援していたと思います」
-そんなすごいスケーターが家にいるのはどんな感覚ですか。
望「世界ジュニアで優勝した時は…」
紗「世界のお姉ちゃん!」
望「そう!世界の本田真凜になったんだと思って…。思わず敬語になりました!」
-敬語!?
望「『おめでとうございます』。部屋に入るときには『お姉さん、これしておいた方がよろしいですか?』みたいな。偉い人に接する感じです(笑)。お姉ちゃんの部屋の前で、よし入るぞ!って変な深呼吸が入ってしまったり。あのときは一気に世界の人になって、近くにいるのに遠く感じました」
紗「自慢のお姉ちゃんになりました。2年目の世界ジュニアでは、キス&クライ(演技後得点を聞く席)から『紗来~望結~』って名前を呼んでくれたのがうれしかった」
-試合前の緊張は伝わってきますか。
望「試合が近づくにつれて楽しそうな笑顔になりますね」
紗「緊張は出さないです」
望「してないやろ」
紗「してないか」
望「普段から感情を出さないんです。家でも真顔で『おいしい』って言ってたりで」
紗「おいしいのか見てても全然分からん」
望「でもおいしくないときは『望結?今日作ったお菓子なんか違うで?』とハッキリ言われます。言葉は本当だけど、感情を顔に出さない人。だからお姉ちゃんが泣いているときは本当にツラいんだろうなと想像します」
-試合後、涙したこともありました。
望「お姉ちゃんが泣いているところ」
紗「見たことない」
望&紗「よね!」
望「テレビの中ではありますけど…。直接見たこと、本当に一切ないんです」
-全日本選手権は真凜お姉ちゃんの大一番。
望「満足のいく演技をしてほしい。私たちには応援することしかできません。その応援が力に変わるかは分からないけど、できる限りのことをしたい。お姉ちゃんは全日本が勝負で、これからが本番。楽しんで、頑張ってほしいですね」
紗「オリンピックに行ってほしいし、自分が満足いく演技をしてほしい。できることを全部出してほしい。うまくいくなら何でもしてあげたいです」
望「大会に行くときは毎回手紙を書いているんです」
紗「紗来は『楽しんでね!』って書こうと思います」
望「2枠のうちの1つに入ってくれることを願っています」