平昌五輪出場権ない紀平梨花 SP、フリーでトリプルアクセル3発でV争いも!?

公式練習で調整する紀平梨花=武蔵野の森総合スポーツプラザ(撮影・高部洋祐)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日開幕、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 平昌五輪代表選考会を兼ねる大一番の公式練習が20日、行われた。

 女子の公式練習の最終グループで登場した12月のジュニアGPファイナルのフリーで史上初めてトリプルアクセル-3回転トーループを決めた紀平梨花(15)=関大KFSC=は、軽快にトリプルアクセルを成功させ、優勝争いの“台風の目”としての存在感を示した。

 五輪の重圧のない15歳が絶好調ぶりを見せつけた。代名詞となりつつあるトリプルアクセルを次々と成功。「ここに来るまでの練習でまあまあ調子よかったけど、今日ほどではなかった。いい感じでいいイメージで練習ができました」と、笑顔で前日練習を終えた。

 ジュニアの大会ではSPでダブルアクセルが必須要素のため、トリプルアクセルは跳べなかったが、今大会では構成に入れることが可能になる。この日、SP「カンフーピアノ」の曲を掛けた練習では、冒頭にトリプルアクセルを敢行。この時は着氷が乱れたが、本番で挑戦することになれば、紀平は11月の全日本ジュニア、12月のジュニアGPファイナルとフリーに同技を2本組み込んでおり、SP、フリー合わせて3度トリプルアクセルに挑戦する“超攻撃的”な構成となる。

 SP、フリー合わせて3度成功させれば、ギネスに認定されている10年バンクーバー五輪の浅田真央以来と並ぶ快挙。「SP、フリーとも完ぺきな演技を目指して、自己ベストを出したい。(合計)200点を超えて行けたら」。年齢制限のため、平昌五輪出場権のない15歳が、選考をかき乱す可能性は十分だ。

 女子は21日にSP、23日にフリーを行い、代表発表は24日に行われる。

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