貴乃花親方の処分は「聴取を行った後」 結論持ち越し

 日本相撲協会が20日、東京・両国国技館で臨時の理事会を開いた。元横綱日馬富士の暴行問題について、被害者の貴ノ岩から協会の危機管理委員会が19日夜に聞き取りを行えたため、報告書がまとめられた。ただ、これまで聴取を拒否していた貴ノ岩の師匠、貴乃花親方(元横綱)については聞き取りができていないため、処分が今後に持ち越しとなった。

 貴乃花親方が聴取を受け入れる連絡を受け、危機管理委員会の高野利雄委員長らは19日午後7時から貴ノ岩から暴行を受けた際の事情を聞いた。その一方で、貴乃花親方からは事情を聞けておらず、同親方の責任については「聴取を行った後に、その責任の有無、軽重等について評価すべきである」と報告書にまとめられた。

 被害者の師匠であるにも関わらず責任を貴乃花親方が問われている理由には、巡業部長として統率していた巡業中に暴行が発生したこと、また、貴ノ岩が傷害を受けたことを把握した直後か、遅くとも鳥取県警に被害届を出した後は協会に報告すべきだったことが挙げられている。

 また、11月30日の相撲協会の理事会で、警察の捜査が終了した後には協会の調査に応じると約束したが、実際には12月18日までは危機管理委員会の聴取要請を拒否したことなどが重く見られている。

 日本相撲協会は今月28日に理事会と評議員会を開催する。このタイミングまでに貴乃花親方から聞き取りができるかどうかは未定だが、高野委員長は「なるべく早い時期に、双方の日程を合わせて行うと合意しています」と語った。

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