八角理事長も報酬カット「責任を痛感している」 残り任期に当たる3カ月間
大相撲の元横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が幕内貴ノ岩(27)=貴乃花=を暴行した問題で、日本相撲協会の危機管理委員会(委員長=高野利雄・元名古屋高検検事長)は20日、東京・両国国技館で開いた横綱審議委員会の臨時会合と臨時理事会で最終報告をした。
八角理事長が、暴行問題全体の責任として、残り任期に当たる3カ月間、理事長としての報酬を全額返上すると発表した。
八角理事長は16年3月に貴乃花理事を破って理事長再選を果たした。任期は2年。理事会後の会見では自ら「今回の問題では早期に解決するよう全力で取り組んできたが、まだ決着がついていないことの責任を痛感している」と返上を決めた理由を語った。
危機管理委員会による調査報告書には、協会全体の責任者として「相応の責任があると考えられる」と指摘されている。事件の把握から危機管理委による調査実施の決定まで2週間もかかったことも「問題がなかったとはいえない」とした。