紀平梨花がSPでトリプルアクセル成功 真央さん以来のSP&フリー計3発見えた
「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、年齢制限で五輪出場権のない紀平梨花(15)=関大KFSC=が冒頭のトリプルアクセルに成功し、66・74点をマークし、5位発進。五輪を目指す“お姉さん”たちに割って入った。
SPでトリプルアクセルに成功したのは、日本人では15年GPファイナル(バルセロナ)の浅田真央以来の快挙だったが、最後の3回転ルッツが2回転となり、演技後は頭を抱えた。
「トリプルアクセルが決まったことより、ルッツが跳べなかったことが悔しい。アクセルより簡単なのに、“なんで~”って」と、苦笑いだった。
ジュニアの大会ではSPでダブルアクセルが必須要素のため、トリプルアクセルは跳べなかったが、今大会では構成に入れることが可能となった。紀平は11月の全日本ジュニア、12月のジュニアGPファイナルとフリーに同技を2本組み込んでおり、23日のフリーで2本成功させれば、ギネス記録となっている10年バンクーバー五輪の浅田真央と並ぶSP、フリー計3度のトリプルアクセル成功となる。
「トリプルアクセルの調子はいいので、フリーでは2本入れる予定。今日の演技を根に持って、今日のルッツを忘れられるぐらいの演技をして、自己ベストを出して、200点を超えたい」と、力強く誓った紀平。
12月のジュニアGPファイナルのフリーで国際大会で史上初めてのトリプルアクセル-3回転トーループの連続ジャンプを決めたばかりの“ワンダーガール”。年齢制限のため、平昌五輪出場権のない15歳から、目が離せない。