平野歩夢W杯連勝!日本勢表彰台独占 エース貫禄通算3勝目、平昌男子4枠に大前進
「スノーボード・W杯・ハーフパイプ」(21日、張家口)
決勝が行われ、男子は平野歩夢(19)=木下グループ=が97・75点で通算3勝目を挙げた。2位に片山来夢(22)=バートン、3位に戸塚優斗(16)=ヨネックス=が続き、日本勢が表彰台を独占した。戸塚が第1戦で優勝し、平野が第2、3戦を制した。日本勢の開幕からの連勝は3に伸びた。女子の冨田せな(新潟・開志国際高)は87・00点で2位となり、W杯で初めて表彰台に立った。
貫禄十分の優勝だ。米国でのプロ大会を終えてから18日朝に直接中国入りした平野はハンディをものともせず、圧倒的な演技構成と完成度で他を寄せ付けなかった。W杯を2連勝し、普段はクールな男も「昨季は試合に出られなかった分、集中して練習した結果が今、表れている」と気持ち良さそうだった。
ホワイト(米国)ら強豪の多くが欠場したが、手は抜かなかった。1回目から縦2回転横4回転の大技を交えた演技で95・50点の高得点をマーク。2回目はさらに精度を高めた。冒頭のジャンプで高々と上がって十分なスピードをつけると、縦2回転横4回転を難なく決め、97・75点で優勝を確実とした。
平昌五輪出場枠はW杯の結果で振り分けられる。表彰台独占で、男子の4枠は「9割方手中にした」(治部コーチ)。エースは「残りは限られている。大会結果より、五輪に向けた練習をできれば」。勝負の2月へ向け、牙を研ぐ。