山口王者返り咲き 永田監督「東京五輪目指せ!」
「レスリング・全日本選手権」(22日、東京・駒沢体育館)
男子フリースタイル97キロ級は山口剛(ブシロード)が2年ぶり5度目の制覇。同74キロ級は世界選手権70キロ級銅メダルの藤波勇飛(山梨学院大)が初優勝し、79キロ級は高谷惣亮(ALSOK)が74キロ級を含めて7年連続で日本一となった。
2年ぶりに王者に返り咲いた山口は「一度レスリングから離れて、どれだけまわりに支えられているか分かった。勝って恩返しできてよかった」と、所属の監督でプロレスラーの永田裕志らに歓喜の敬礼ポーズを決めた。
新日本プロレスなどを経営するブシロードに所属しながら五輪を目指していたものの、リオ五輪の出場権を逃した。その後はマットを離れていたが、木谷高明オーナーに「プロレスをやるかレスリングをやるかの2択だ」と迫られ、「東京五輪を目指せること自体が幸せなこと」と、4月に再挑戦を決断した。
永田監督は「1年でよくカムバックできた。東京五輪を目指せ!」とハッパをかけた。