樋口新葉か坂本花織か…女子フィギュア残り1枠は選考へ

メダルを手に笑顔を見せる(左から)2位の坂本花織、優勝の宮原知子、3位の紀平梨花(撮影・高部洋祐)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 2枠を争う平昌五輪最終選考会として開催された大会で女子フリーが行われ、SP2位の宮原知子(19)=関大=がノーミスの完璧な演技でSPとの合計220・39点(フリー147・16点)をマークし4連覇で平昌五輪代表に内定した。残る1枠は2位の坂本花織(17)=シスメックス=か、4位でグランプリファイナル出場者の樋口新葉(16)=日本橋女学館=の2人による争いになると見られる。

 3位には年齢の規定を満たさない紀平梨花(15)=関大KFSC=が入ったた。

 五輪出場2枠のうち1枠は全日本選手権優勝者が内定。残る1枠は(1)全日本選手権2位・3位、(2)過去3年の成績による世界ランク上位3人、(3)今季の世界ランク上位3人、(4)今季のISUベストスコア上位3人、(5)GPファイナル出場の5つを満たす選手のうち、総合的に判断して選考される。

 グランプリファイナルにも出場している樋口は全日本選手権以外の条件(2)から(5)までの4項目を満たしている。坂本は(1)、(3)、(4)の3項目を満たしている。

 大会直後の表情は対照的だった。樋口はサルコージャンプでミスが出たため、「いつも通り飛べなかったので、そこで失敗してしまったのが一番悔しい」と漏らした。「そのほかのジャンプは意地で決めるっていう風に考えながら滑っていたので、サルコー以外のジャンプはすごく良かったと思います。すごく五輪生きたいという気持ちはあるんですけど、もっとできるというのが今日の演技で見つかったので、それも良かったことかなと思います」と前を向いた。

 坂本は「最初のジャンプがすごく怖くて、その後はヒヤヒヤしながらやっていたんですけど、取りあえずやり切ったので良かった」と振り返った。「ショートが終わって1位っていう感覚なく本当の立場は追いかける側なので、上の人たちをしっかり追いかけようという気持ちでフリーに臨みました。本当に今季、最初はここまでこれるとは思っていなくて、五輪シーズンはこんなに厳しいんだと最初は思ったんですけど、試合を重ねてここまでこられたのですごい自信になりました」と語った。

 平昌五輪の代表は24日、男子フリー終了後に発表される。

【全日本選手権女子シングルの上位順位】

(1)宮原知子220・39点

(2)坂本花織213・51点

(3)紀平梨花208・03点

(4)樋口新葉206・96点

(5)三原舞依204・67点

(6)本郷理華197・62点

(7)本田真凜193・37点

(8)横井ゆは菜192・99点

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