真凜、涙…「描いていたスケート人生と今日で変わっていく」
「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
女子ショートプログラム(SP)6位の本田真凜(16)=関大高=はフリー「トゥーランドット」で巻き返しを目指したが、合計193・37点で総合7位に終わった。序盤は3回転ルッツ、3回転フリップなどを次々と決め、スピン、ステップもすべて最高難度のレベル4だったが、後半のジャンプで回転不足などのミスが続いた。演技後は観客に笑顔で応えたが、取材ゾーンでは涙をこらえられなかった。
真凜の一問一答は以下。
(テレビ取材を終えて取材ゾーンで)
-今の気持ちは。
「自分が目指してた演技ができなかった。自分のスケートというものができなかった。いざ滑ってみると緊張して思うように滑れなかった」
-厳しい戦いだった。
「今後の自分のためになればと思う。SP前は緊張していても滑ってみると大丈夫だった。でも、フリーは緊張して…。今はまだわからないけど、自分のやってきたことが間違いがあったのかなと思った。確認して今後につながるように改めて頑張りたい」
-五輪がかかる全日本選手権は違っていた。
「去年の方がノビノビと滑れたかなと思う。どんな時にも自分の力を出せるように、スケート以外でもそうなりたい」
-何が失敗だったのか。
「慎重にいきすぎているかなと、滑りながら感じていた。SPが終わってから自分の中で気持ちを保(たも)てていなかった。自信を持ってこの舞台に立てる選手になりたいと思う」
-今季は特に注目が集まった。
「シニアの舞台で全然成績も結果も残せていない。もっと自分に自信を持たないといけないなと思う。気持ちの整理がついたらまたスケートを頑張りたい」
-最終グループは。
「すごく緊張して、思い切り演技ができなかったので、後悔というよりすごく悔しい。自分が今までやってきたことに少し間違いがあったと思う。見つめ直していきたい。一緒に練習している宮原さんのような尊敬する選手が身近にたくさんいる。見習って一緒に戦えるように頑張りたい」
-4年後については。
「自分が描いていたスケート人生とは今日で変わっていくなと思うけど、(涙で言葉につまりながら)今はあまりスケートのことが考えられない…。けど、考えていきたいなと思います」