採点ミスに復活…フィギュア男子五輪争いはドラマの連続 刑事、無良、村上が争う

公式練習の順番を待つ間に、村上大介(右手前)の髪型をイジる無良崇人(中央)。左は田中刑事
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(24日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 平昌五輪代表選考会を兼ねる大一番は、3枠を争う男子がいよいよフリーの最終決戦を迎える。連覇の懸かる宇野昌磨(20)=トヨタ自動車、怪我で今大会を欠場した羽生結弦(23)=ANA=がすでに五輪代表入り確実な情勢の中、“3枠目”をSP2位の田中刑事(23)=倉敷芸術科学大、同3位の無良崇人(26)=洋菓子のヒロタ、同4位の村上大介(26)=陽進堂=らが争う。過去さまざまなドラマを生んできた最終選考会。過去3大会のVTRは次の通り。

 【トリノ】 1枠を巡り、高橋大輔と織田信成が争った。全日本では当初、織田が1位、高橋が2位と発表され、表彰式も行われたが、その直後、前代未聞となる採点ミスが発覚。織田の跳びすぎ違反による減点が見逃されており、得点が修正され、高橋1位、織田2位にひっくり返った。これにより高橋が五輪代表を確実にしたが、後味の悪い最終選考会となった。

 【バンクーバー】 GPシリーズから好調だった織田信成がGPファイナルで2位となり、初の五輪代表に内定した。全日本では08年の右足前十字じん帯を乗り越えた高橋大輔が力強い演技で復活を遂げ、優勝し、2大会連続の五輪切符を獲得。残り1枠は力をつけてきた小塚崇彦が高橋、織田に次ぐ全日本3位でもぎ取った。

 【ソチ】 覚醒した新エース羽生結弦が、GPファイナルで世界王者のパトリック・チャンを破り、優勝。初の五輪代表に当確ランプを灯した。残り2枠を劇的な成長と遂げた“氷上の哲学者”町田樹と、11月に右頸骨の骨挫傷の怪我を負った高橋大輔、不調が続いた小塚崇彦が争った。全日本で2位となった町田が2枠目を勝ち取り、同3位の小塚と、同5位の高橋の争いに。世界ランク、シーズンベストなど実績で優位に立っていた高橋が最後の枠に滑り込み、3大会連続の五輪を決めた。

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