日本相撲協会は２６日、初場所（来年１月１４日初日、東京・両国国技館）の新番付を発表し、貴景勝（２１）＝貴乃花＝が新小結に昇進した。貴乃花部屋からは初の三役。師匠・貴乃花親方（４５）＝元横綱＝は同席せず、国技館で１人堂々と会見を行った。元横綱日馬富士（３３）の暴行を受けた兄弟子・貴ノ岩（２７）への恩、師匠の教えを胸に、騒動に惑わず愚直に自らの相撲を貫くことを誓った。

　貴ノ岩が初場所の新番付で幕内から十両へ転落した。１０月下旬に元日馬富士による暴行で負傷し、東前頭８枚目だった１１月の九州場所は「頭蓋底骨折などの疑いで全治２週間程度」との診断書を協会に出して全休。東十両３枚目に下がった。

　今場所も全休すれば幕下転落が濃厚な地位だが、日本相撲協会は診断書提出を条件に、全休でも３月の春場所では十両最下位にとどめる特別救済措置を取る。貴ノ岩は１２月１９日に協会危機管理委員会の聴取を受けた。２０日の危機管理委の報告書では５日から入院中となっていた。