アルペンスキー23歳石川、初五輪有力に 優勝確認して涙止まらず
「アルペンスキー・平昌五輪代表選考会」(27日、北海道阿寒湖畔)
女子大回転が行われ、23歳の石川晴菜(木島病院)が合計タイム1分50秒99で初優勝し、初の五輪出場が有力となった。アルペン女子の五輪出場は3大会ぶり。今大会の各種目優勝者が五輪代表候補となる。別の選手が来年1月下旬までにW杯の成績で五輪派遣基準を満たさなければ正式に代表に決まる。
ゴールして電光掲示板で優勝を確認すると、石川はそのまま倒れ込んだ。1回目にトップに立つと、2回目は冷静にまとめ、伸び盛りの安藤や2回目トップだった長谷川をかわした。北海道・北照高卒業後は故郷の金沢に戻り競技を続けたが、15~16年シーズンは強化指定を外れた。地元の協力で「崖っぷち募金」を集めて活動費を捻出したこともある。「日本一で五輪候補」のチャンスをものにし、「うれしくて泣くのは久しぶり」と声を震わせた。