日川、全国通算60勝 ラグビー一家のSO飯沼6GK決めた
「全国高校ラグビー・1回戦、日川47-7城東」(27日、花園ラグビー場)
歴史の重さを実感する勝利だ。12年連続47回目の出場となった日川(山梨)が城東(徳島)に快勝して全国通算60勝目。父を追い続けた主将でSO飯沼蓮(3年)が伝統を彩る初戦突破に胸を張った。
立ち上がりに硬かったチームをリズムに乗せた。前半12分にFB高谷が先制トライを奪うと、飯沼がGKを決める。以降も安定したプレーを見せて、終わってみれば計6度のGKに成功。この日の勝利に「お父さんの背中を追ってきたので」とはにかんだ。
DNAは受け継がれている。父・健さん(49)も日川で主将を務めた。母・順子さん(46)は女子ラグビーの日本代表候補に選ばれたことがある。応援には来られなかったが「2回戦の大阪桐蔭戦は来てくれると」。次戦は両親の前で白星を飾る。