日馬富士、28日にも略式起訴 鳥取地検が方針固める
元横綱日馬富士が貴ノ岩を暴行し、負傷させた事件で、鳥取地検が28日にも傷害罪で元横綱を略式起訴する方針を固めたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。鳥取県警が11日に傷害容疑で元横綱を書類送検していた。地検は、貴ノ岩の処罰感情や、引退により元横綱が受けた社会的制裁などを基に、刑事処分を慎重に検討してきた。
捜査関係者によると、元横綱は秋巡業中の10月25日夜から26日未明にかけて、鳥取市内のラウンジの個室で、酒を飲んだ上、素手やカラオケのリモコンで貴ノ岩を殴打し、頭部に10日程度の裂傷などを負わせた疑いがある。伊勢ケ浜部屋に所属していた元横綱は暴行の事実を認めており、事件の責任を取って11月29日に引退した。
暴行事件は11月14日に発覚。貴ノ岩は一時入院し、九州場所を休場した。鳥取県警は両国国技館や鳥取県警本部で元横綱を任意で事情聴取し、現場に同席していた白鵬と鶴竜の両横綱らを参考人聴取した。