「全国高校ラグビー・１回戦、昌平２６－２２八幡工」（２８日、花園ラグビー場）

　１回戦１１試合が行われ、今大会唯一の初出場校、昌平（埼玉）は八幡工（滋賀）に２６－２２で競り勝った。３０日の２回戦ではシード勢が出場し、１６試合が行われる。

　唯一の初出場校、昌平が八幡工に競り勝ち、花園初勝利を挙げた。バックスのスピードを生かした攻撃と守備の粘りで接戦を制した。国学院栃木、国学院大出身の御代田（みよた）誠監督（４６）は「初出場で１勝は上出来」と教え子の健闘をたたえた。

　同監督が就任した０８年、部員は３人だった。「７年前に初めて対戦して１０８点取られて負けた」と言う強豪深谷に今年の埼玉決勝で逆転勝ち。試合前日にメンバー２５人に直筆の手紙を書き士気を高めるなど、弱小チームを育て上げた熱血ぶりはドラマ「スクール・ウォーズ」さながらだ。

　次戦は昨年の覇者、東福岡との対戦。主将のロック岡田大生（３年）は「自分たちがどこまでできるのか試してみたい」と意気盛んだった。