浅田真央さん、姉の舞に恩返しの生演技 Kiroroの「未来」で 涙で抱擁
女子フィギュアスケートのバンクーバー五輪銀メダリストで、今年4月に引退した浅田真央さんが31日放送の「KYOKUGEN」(TBS系)に出演し、実姉のタレント・浅田舞に感謝を伝えるスペシャル演技を披露した。真央さんが全国ネットの生放送で演技をするのは引退後、初めてだった。
引退後に全国を回ってファンや関係者に感謝の気持ちを伝えてきたが、身近なである実姉の舞に「恩返しをスケートで伝えたい」と、一夜限りの演技を披露することになった。
2カ月前から練習に取り組んだ。プログラブ構成、衣装選びはもちろん、選曲まで真央さんが担当した。「この企画の話をいただいてすぐに思い浮かんだ」と初めて日本の曲で演技となるKiroroの「未来」を選んだ。歌詞に2人の歩んできた人生が凝縮されているという。沖縄からKiroroも駆けつけ生歌唱での演技となった。演技を前に「とにかく心を込めて滑りたいと思います」と舞に感謝の演技を約束した。
真央さんがトップへの階段を上っていく中で、舞との溝が生じた。真央さんは「16歳から20歳までは、そんなに仲良くなかったです」と正直に吐露。しかし、2011年11月に母・匡子さんが他界してから再び仲のいい姉妹に戻ったという。舞は「この曲を聴いて一緒にいろいろ話をした。母が亡くなったときに聞いていた。(選曲に)うれしいですね」と涙を流した。
真央さんは「一つひとつの言葉を全部演技にしたい。舞が真央のことをすごく応援してくれていた。舞がいなかったら真央もここまで頑張れなかった」と心を込めて演技をした。
氷上で抱き合い2人して涙を流した。真央さんが「舞の顔を見てずっと滑っていた。技術とかじゃなく、真央の本当の気持ちを伝えたかった」と話せば、舞は「世界一幸せな時間でした」と再び目頭を押さえた。最後は感謝の手紙を読んで涙した。