「箱根駅伝・往路」（２日、大手町～神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場）

　文化放送が担当したラジオの実況中継では、山登りの５区で快走し歴代“山の神”と称された柏原竜二さん（二代目＝富士通で社業に専念）が解説として、神野大地（三代目＝コニカミノルタ）がゲストとして出演した。

　箱根駅伝のハイライトの一つ、過酷な山上りで輝いた２人はもう一度箱根を走るなら？の質問に柏原さんは「７区か８区。近年７、８区で勝負が決まる。非常に興味があります」。神野は「すべてが完璧だった３年時のタイムを上回るのは難しいですけど、あの注目をもう一度味わうために５区」と登りに挑むと語った。

　往路は柏原さんが所属していた東洋大が優勝した。１年生を３人起用しての快挙を経ての復路へ「明日走る先輩は、情けない走りはできないな、と思ってほしい。それが力にもなる。いい緊張感を持って明日を迎えてほしいです」とエールを送った。一方、３６秒差の２位から逆転を目指す青学大出身の神野は「竹石があきらめずに走り切ったのは明日走る選手を勇気づける」と５区で足にけいれんを起こしながら力走した後輩をねぎらった。「あきらめない気持ちが明日に繋がる。青山学院にとってはいい往路の終わり方」と期待していた。

　柏原さんは「ラジオ好き」だといい、今回のラジオでの解説に「選手目線で僕らが伝えられることは、映像ではできないこともあります。ラジオは楽しいです」と語っていた。復路では順大ＯＢの初代山の神・今井正人（トヨタ自動車九州）がゲスト出演する。