福原愛に勝った天才…重圧感じ「卓球が嫌いに」 宇土弘恵さん
卓球の福原愛が青森山田高時代に出場したインターハイで、初めて同世代の選手として敗れた宇土弘恵さんが3日放送のTBS系特番「消えた天才」に出演し、当時を振り返った。
2人が対戦したのは06年のインターハイ決勝。当時、同世代の選手には負けなしの福原に対して、パワフルなストロークで対抗。4-0の圧勝で優勝した。
高校当時と比べて「体型が…だいぶ大きくなりましたハハハハハ」と笑う宇土さんは、現在はコーチとして卓球に関わっていると告白。当時の圧勝劇を「愛ちゃんが高校最後のインターハイに出ると聞いて絶対勝ちたいと。愛ちゃん対策をずっとやって。戦い方を常に考えていた。愛ちゃんの弱点が深いボールと知っていたので徹底的につきました」と分析し、自身の長所を生かしたプレーによるものだったと明かした。
愛ちゃんを破った選手として注目を浴び、立命大に進学したが、そこで待っていたのは「愛ちゃんに勝ったのだからこんな試合に勝って当たり前」という趣旨の声だった。その結果、重圧を感じ「なんか急に試合をするのも怖くなって、すごく卓球が嫌いになったのを覚えています」と、競技の第一線を離れ番組タイトルのように“消えた天才”となってしまったと明かした。
いっそのこと福原に勝たなければという思いも芽生え、「日々泣いて、負けるたんびに泣いて。悔しさ、恥ずかしさもありました」と振り返った宇土さん。幼少期から多くの国民の期待を背負いながら活躍を続けた福原と比較し、「私は逃げ道を作って努力するのを怠ったのはあります」とも語った。今後は交際中の男性と一緒に卓球教室を開くことを目指しているという。