早大、滑り込み3位 復路は苦しい駅伝も、諦めずたすき繋ぎ逆転劇呼び込む
「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)
往路2位の青学大が逆転で4年連続4度目の総合優勝を果たした。4分53秒差で東洋大が3年連続の2位、早大が昨年に続く3位となった。 早大が最終10区の残り1キロでドラマを起こした。日体大の猛追を受けつつ4位を死守していた谷口耕一郎(4年)は、先を行く東海大・川端の失速を見逃さなかった。「ここでいくしかない。一気にいこう」。並走するスキを与えず川端を追い抜くと、ラストスパートで日体大も振り切り、3位でゴールに滑り込んだ。
復路では苦しい駅伝を強いられた。7区ではエース永山博基(3年)が区間12位と伸び悩み、往路3位から、一度は8区で5位まで順位を落とした。それでも諦めずにたすきをつなぎ、最後の逆転劇を呼び込んだ。
傑出したランナーはいない。出場選手の1万メートル持ちタイムでは早大を上回る日体大や東海大を従えてフィニッシュした。相楽豊監督(37)は「昨年と同じ3位でも今年の方がうれしい。力を出し切った」。全員駅伝を体現しての3位に、達成感が広がった。