富士通が日大を圧倒し連覇!3度目の栄冠つかむ MVPはQBのキャメロンに

 第3Q、パスを出す富士通・キャメロン(共同)
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 「アメリカンフットボール・ライスボウル、富士通37-9日大」(3日、東京ドーム)

 社会人代表の富士通が学生王者の日大に37-9で圧勝し、2年連続3度目の日本一に輝いた。米国出身のQBコービー・キャメロン(27)がパス29回中17回成功、275ヤード、3TDで2年連続の最優秀選手賞に選ばれた。社会人チームは9年連続の勝利。過去4戦4勝の日大は27年ぶりの栄冠を逃した。

 第4Q開始直後。富士通QBキャメロンのパスが、絶妙のコントロールで日大守備の手を越え、WR強盛(きょう・せい)の手へ吸い込まれた。24-3とリードを広げ、事実上試合を決める37ヤードTDパス。キャメロンは今年も大学王者をはね返し、チームを連覇に導いた。

 「日大のことは情報不足だったが、試合中に作戦を修正しながら勝つことができた。チームメートに感謝したい」

 17-3で迎えた第2Q終盤、キャメロンが語気を荒らげてチームメートと言葉を交わす場面があった。「ルート取りなど細かいことだが、事前の約束事通りのプレーをすればより良いプレーができるのに、という場面があって、つい熱くなった」と振り返る。

 後半開始直後のTDパスは、そこを修正して生まれた。「ハーフタイムに話し合って動きを手直しした。コービーはどんなに点差がついていても、より完ぺきを求めてくる。それがチームの強さと連覇につながっていると思います」と強。あくなき向上心を抱くQBは、富士通を日本アメフット界の頂点に君臨させる原動力だ。

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