貴乃花親方、4日に理事解任か 評議員会で史上初の処分決定へ

 大相撲の元横綱日馬富士(33)が十両貴ノ岩(27)を暴行した問題に関し、日本相撲協会は4日、東京都墨田区の両国国技館で臨時評議員会を開き、協会への報告を怠るなどした貴ノ岩の師匠・貴乃花親方(45)=元横綱=の理事解任決議を審議する。昨年12月28日の臨時理事会での決議が承認され、史上初の理事解任処分が正式に決定する見通しだ。3日まで年始休みの協会、貴乃花親方とも目立った動きはなかった。

 理事会は全会一致で評議員会の招集を決めた。議長の池坊保子氏はテレビ出演などで協会と対立を続ける貴乃花親方の姿勢を批判してきた。処分に必要な出席者の過半数の賛成は堅いとみられる。4日が仕事始めの協会は18年の幕開けで理事解任という負の歴史を刻むことになりそうだ。

 理事から2階級降格の役員待遇委員とする厳罰の一方で、八角理事長(元横綱北勝海)は2月に予定する理事選出馬に支障がないとの“甘い”裁定も下した。出馬すれば貴乃花親方の当選は濃厚だ。

 評議員会は理事の解任に加え、選任の権限も持ち、わずか3カ月で理事復帰を容認するのかも議論を呼びそうだ。処分に不服の貴乃花親方が法廷闘争に打って出る可能性も否定できないなど、正式処分が出ても先行きは波乱含みだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス