白鵬反省してないや~~~ん!横審挑発張り手 猛批判されたのに目の前でタブー破り

 横綱審議委員会(横審)による稽古総見が5日、両国国技館で行われ、横審からかち上げ、張り手を多用する取り口に関し猛批判された横綱白鵬(32)=宮城野=が正代(時津風)との相撲で右張りをさく裂させた。委員8人の目の前で反省も改善も感じさせない“タブー”破りだった。4場所連続休場中の横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は2勝6敗と不安いっぱい。同じく再起を期す横綱鶴竜(32)=井筒=は13勝1敗と満点内容だった。

 正代との6番目、白鵬がやった。立ち合い、右手で相手の左頬をパチンとひと張り。左差しで一気に寄った。居並ぶ8人の横審委員に“禁断”の「張り差し」を見せ付けた。

 クセなのか、意図したものなのか-。いずれにせよ、反省は感じられない行為だ。

 横審の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は昨年12月20日の臨時会合後、白鵬の取り口に関し批判の投書が多数あることを明かし「張り手、かち上げ、これが15日間のうち10日以上もある。横綱相撲とは言えない」と厳しく断じた。この日の張り手は、その批判に対する挑発的な“一発回答”となった。

 元横綱で解説者の北の富士勝昭氏(75)は冗談めかしつつ「不届き者だね。あんだけ注意されてね。横審にけんかを売っているね」とチクリ。北村委員長は張りには触れず、問題にしなかった。

 元横綱日馬富士の暴行事件の起きた酒席に同席したことで協会から減給処分を受けた。昨年11月の九州場所優勝インタビューでの「膿(うみ)を出し切る」発言も物議を醸した。

 品格を問われる横綱だが、これまで通りとはいかない。この日、正月休み明けの白鵬は基礎運動でマイペース調整。すると八角理事長(元横綱北勝海)から「白鵬!」と土俵に入るよう声が飛んだ。

 40度の優勝を誇る横綱への異例の指示。さらに取組後、立ち合いを確認する白鵬に「押せ、押せ!」と正代のぶつかり稽古に胸を出すよう強制した。

 白鵬は「いい汗かきました」と言葉少な。角界を激震させた暴行事件に無縁ではなかった大横綱に向けられる目は厳しくなる。

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