宮城野親方「お酒やめてもらう」 立行司・式守伊之助の泥酔セクハラで謝罪

 大相撲の現役最高位の行司である立行司の第40代式守伊之助(58)=本名・野内五雄=が、沖縄県宜野湾市で行われた昨年12月16日の冬巡業終了後に10代の若手行司にセクハラ行為をしたことを受け、伊之助が所属する部屋の宮城野親方(元幕内竹葉山)が6日、都内で謝罪した。同部屋の横綱白鵬(32)も取材に応じた。

 宮城野親方は、伊之助について「酒を飲むと正気を失うときがある。本人に言い聞かせ、お酒をやめてもらうようにするしかない」と沈痛な面持ちで謝罪した。元横綱日馬富士の傷害事件を受け、巡業中は自覚を持った行動が求められていただけに、白鵬も「しっかりやりたい」と気を引き締めた。

 日本相撲協会の危機管理委員会の調査で、伊之助は泡盛を飲んで泥酔。その後にホテルの部屋まで送ってくれた若手行司の唇にキスを数回し、胸部に1度触れる行為をした。伊之助は「泥酔していたので覚えていない。自分は男色の趣味はないので、なぜこのような行為をしたのか分からない」と話したが、自身の行為は否定せず、若手行司に謝罪していた。

 被害を受けた若手行司はショックを受け、伊之助に謝罪を求めたが、処罰を求める意向はなく警察に被害届を出す考えもないとしている。今後の対応について、宮城野親方は「協会に任せてやっていく」と話した。協会は近日中に臨時理事会を開き、懲戒処分を検討する。

 現在、立行司は伊之助一人しかいない。出場停止となれば、2015年九州場所で自身の差し違えによる8日目から10日目以来。解雇や退職などで空位となれば1994年初、春場所以来、史上3場所目のことになる。

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