中井祐樹氏が柔道女子代表に柔術指導、松本薫には「野獣というより知性感じた」

 「400戦無敗」ヒクソン・グレイシーとも対戦経験のある“伝説の格闘家”で日本ブラジリアン柔術連盟会長の中井祐樹氏(47)が8日、都内で行われた柔道女子日本代表の強化合宿に、昨年5月に引き続き柔術の特別講師として参加した。

 今回は事前に行ったアンケートで選手からの要望が多かった「亀(うつぶせ)になった相手への攻め方」「足を絡まれた体勢からの攻め方」「立ち技から寝技への移行」を中心に実技指導した。うつぶせになった相手の頸部(けいぶ)を両腕で締め上げる「アナコンダチョーク」など、柔道でも使える柔術技をレクチャーし、参加した選手からは「すごい」「今まで知らなかった」と感嘆の声が漏れた。

 この日は、昨夏に第1子の女児を出産したロンドン五輪金メダリストの松本薫(30)=ベネシード=も参加し、自ら質問しに行くなど、中井氏の指導に熱心に聞き入った。中井氏は「(松本は)野獣というより、研究熱心でインテリジェンス(知性)を感じた」と、出産を経ても強くなりたいという意欲に脱帽した様子だった。

 ◆中井祐樹(なかい・ゆうき)1970年8月18日、北海道出身。高校時代はレスリング、北大では柔道部で寝技中心の「七帝柔道」を学んだ。大学を中退し、佐山聡が設立した「修斗」に入門。95年のバーリ・トゥード・ジャパンで右目を失明した後に、ブラジリアン柔術に転向し、97年にはパラエストラ東京を設立。第一人者として柔術の普及に努めた。170センチ、70キロ。

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