カヌー薬物混入 柔道・井上康生監督も沈痛「真剣に考えないと」

 日本カヌー連盟は9日、昨年9月のスプリント日本選手権(石川県小松市)に出場した鈴木康大(32)=福島県協会=が、大会中にライバルの小松正治(25)=愛媛県協会=の飲み物に禁止薬物の筋肉増強剤メタンジエノンを混入させ、小松がドーピング検査で陽性になったと発表した。

 柔道男子日本代表の井上康生監督がカヌーの問題を受け「今回の問題は怖い。ドーピング問題を超えた処罰になるのでは。各競技団体がどう再発を防止するか真剣に考えないといけない」と重く受け止めた。全柔連では、年に2回ドーピング講習会を開くなど対策を行っているが、ある選手からは他者から薬物を混入される可能性についての質問も出たという。

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