伊藤有希 4位も復調に手応え「いい感覚をつかめた」
「スキージャンプ・女子W杯」(13日、宮の森ジャンプ競技場)
男女通じて史上最多となる通算54勝目が懸かった高梨沙羅(21)=クラレ=は1回目、2回目とも93メートルで、238・2点で3戦連続の3位に終わった。これで今季は5戦未勝利、昨季最終戦から6戦連続のV逸は自己ワーストタイとなった。マーレン・ルンビ(23)=ノルウェー=が252・9点で今季3勝目。今季2勝をあげているカタリナ・アルトハウス(21)=ドイツ=が248・6点で2位だった。日本勢では伊藤有希(23)=土屋ホーム=が4位だった。
昨季W杯総合2位ながら高梨とともに今季Vのない伊藤は、1回目に93・5メートルを飛び3位。2回目は91・5メートルに止まり4位で今季2度目の表彰台は逃したが、昨季W杯初優勝も飾った札幌で復調の手応えをつかんだ。「今日は確実に良くなる過程を踏めた。助走が良くなっている。ここまで糸口を見つけられないできたけど、いい感覚をつかめた」と笑顔も浮かんだ。
上位陣の強さは際立つが「成績を見ても(上位は)遠いけど、これから良くなる実感はある」と前向きに話した。