羽生結弦、練習再開していた 小林強化部長「1週間前から」と明かす
日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は16日、都内で行われた理事会後に報道陣に対応し、昨年11月に右足関節外側じん帯損傷を負い、連覇の懸かる平昌五輪に向けて調整具合が気掛かりな羽生結弦(23)=ANA=について「1週間前から練習を始めた」と、明かした。前日に羽生陣営と連絡をとり「内容については伏せさせていただく」としたが、昨年12月下旬から氷に乗り始めていたが、本番に向けて調整のペースが上がってきたことになる。
本番まで1カ月を切り、66年ぶりの連覇の懸かる五輪に向けピッチを上げてきた王者に、小林強化部長は「集中力のある選手なので、しっかりと調整していってほしい」と、期待を込めた。
羽生は昨年11月9日のNHK杯の公式練習中に4回転ルッツを跳んだ際に転倒し、右足関節外側じん帯を損傷。完全復帰まで4~5週間の見通しが示されたが、回復が長引き、昨年12月下旬まで氷上練習を再開できていなかった。最終選考会だった全日本選手権は欠場したものの、世界ランク1位や、今季シーズンベストなどの実績が評価され、平昌五輪代表入りを果たした。
今月11日に都内で行われた表彰式では欠席したものの、「平昌五輪に向け強い気持ちを持って日々過ごしています。これからも努力を重ね自身を超え続けたいと思います」とコメントを寄せていた。