納谷豪快!初相撲 師匠の大嶽親方もうなった「心臓が座っている」

 「大相撲初場所・3日目」(16日、両国国技館)

 前相撲が始まり、元横綱大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男・納谷(17)=大嶽=が、白星でデビューした。

 “昭和の大横綱”の引退から47年、DNAを継ぐ納谷が聖地に降り立った。報道陣30人超、前相撲では異例の注目。188センチ、166キロの体格ははや現役時代の大鵬をしのぐ。偉大な祖父を追う一歩を豪快に踏み出した。

 立ち合い、迷わず突いて出足一気。数発の突きで朝東(高砂)は土俵外に吹っ飛んだ。パワーとセンスを見せる瞬殺劇。「いつもと違った。緊張はしなかったけど。国技館は何回かアマチュアの大会があったけど、その時とは違った。すごい引き締まる感じがした。最初なので勝てて良かった」と安どした。

 埼玉栄高2年時の選抜、3年時の国体少年でともに個人、団体2冠。逸材が満を持して祖父、父と同じ舞台に立った。「あこがれていた土俵なので」とうなずいた。

 見守った師匠の大嶽親方(元十両大竜)は前日に「あすは(注目が)すごいよ」とプレッシャーを与えた。迎えた初陣で全くびびらぬ17歳に「ここ(心臓)が座っているよ」とうなった。21日の中日の新序出世披露で使用する大鵬の化粧まわしも北海道から届いた。「大鵬」と刻まれた逸品で孫がお披露目される夢プランだ。

 取組後は元横綱朝青龍のおい、豊昇龍とガッチリ握手。良血のライバルは17日の前相撲で早くも激突する可能性がある。「悔いが残らないように一番一番前に出る相撲を取る。期待に応えたい」。注目を力に変え大横綱への道を駆け上がる。

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