杉田 力尽きる…4時間33分70ゲームの死闘 身長211cmのエース53本浴び
「男子テニス・全豪OP」(17日、メルボルン)
男子シングルス2回戦で杉田祐一(29)=三菱電機=と西岡良仁(22)=ミキハウス=はともに敗れ四大大会初の3回戦進出はならなかった。同種目の日本勢は姿を消した。世界ランク41位の杉田は89位のイボ・カロビッチ(クロアチア)に6-7、7-6、5-7、6-4、10-12で競り負けた。168位の西岡は76位のアンドレアス・セッピ(イタリア)に1-6、3-6、4-6で完敗した。
試合時間は4時間33分、合計のゲーム数は70に達する大熱戦となったが、杉田は最終セットの第22ゲームで力尽きた。カロビッチに53本もエースを浴び、わずか1度しかブレークできず「風がなくて相手のサーブの精度が落ちず、ピンポイントでエースが来た」と振り返った。
長身211センチの相手が放つ高速サーブに苦しんだ。最終セット、徐々に第1サーブの確率が落ち、第21ゲームを奪われ「早い段階でのチャンスをものにしたかった」と悔やんだ。
世界ランクは格上の41位だったが、四大大会でまたもベスト32に届かなかった。1回戦で初めて世界のトップ10選手のソック(米国)を倒した勢いも通じず「こういう選手に勝たないと(世界ランクの)維持さえできない」と歯がゆそうだった。