嘉風2日連続の金星、通算8個目「良かったです。全部です」
「大相撲初場所・5日目」(18日、両国国技館)
東前頭2枚目、35歳のベテラン嘉風(尾車)が横綱稀勢の里(田子ノ浦)を押し倒して、4日目の白鵬に続き2日連続となる通算8個目の金星を獲得した。
立ち合い直後に引き、ついてこられたものの、抱え込もうとする相手の懐に入ってもろ差しを果たした。体を入れ替え土俵際に追いやると、上体が伸びた相手の胸を押して土俵下まで転がした。
NHKのインタビューに連日の金星に「良かったです。(内容も)良かったと思います。全部です」と息を切らして語った。きっぷのよい取り口でファンの多い人気力士だが、大歓声がわき上がったと向けられても「そうですか…。あんまり覚えてません」と応じた。
取組の流れを「やれること全部やろうと思ったので。引きも技の一つなので。自分に制限かけずに、できることを思い切ってやろうと思って」と振り返り「いいところが全部出たと思います」と胸を張った。6日目以降も「お客さんが喜ぶように明日も取りたいと思います」と誓った。
2勝3敗の嘉風は6日目は大関豪栄道と対戦する。窮地に追い込まれた稀勢の里は千代大龍との対戦が組まれている。