大坂なおみが2年ぶり3回戦に進出!真夏39度問題にせず「自宅の方がもっと暑い」
「テニス・全豪OP」(18日、メルボルン)
女子シングルス2回戦で世界ランキング72位の大坂なおみ(20)=日清食品=が世界19位で第16シードのエレーナ・ベスニナ(ロシア)を7-6、6-2で破り、2年ぶりに3回戦に進出した。3回戦で第18シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)に挑む。08年大会優勝のマリア・シャラポワ(ロシア)は第14シードのアナスタシヤ・セバストワ(ラトビア)を6-1、7-6で退けた。女子ダブルス1回戦では昨年4強の穂積絵莉(橋本総業)加藤未唯(佐川印刷)組と第11シードの青山修子(近藤乳業)楊ザオシャン(中国)組が勝ち、2回戦に進んだ。
真夏のメルボルンの気温は39度に達したが、大坂は「自宅のある米フロリダの方がもっと暑い」と厳しい気候を問題にせず、格上のベスニナに打ち勝った。何よりオフに厳しいトレーニングで体重を7キロも絞ったことでフットワークが軽く、相手の堅実なショットにも対応し「大事な場面で集中力を高めることができた」と言った。
第1セットのタイブレーク。3-4から2連続でサービスエースを奪って重圧をかけ、続く2ポイントも深い返球から第16シードのミスを誘った。第2セットも相手サーブの第3ゲームで40-0から5連続得点でブレークに成功し、試合巧者の31歳のベテランに隙を見せなかった。
四大大会で6度目の2回戦突破となったが、過去5度は3回戦ではね返された。相手が地元オーストラリアのシード選手、バーティに決まり、観客席が大きいコートで行われる可能性が高い。初の16強入りを目指し、日本のエースは「もちろん大きなスタジアムでやりたい。勝つためにここに来たから」と心待ちにした。