大坂 四大大会初16強 エース12本圧勝ストレート!8強かけ次は世界1位ハレプ戦

 「テニス・全豪OP、大坂2-0バーティ」(19日、メルボルン)

 女子シングルス3回戦で世界ランク72位の大坂なおみ(20)=日清食品=は第18シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)を6-4、6-2で破り、四大大会初のベスト16入りを果たした。日本女子の全豪16強は00年大会8強の杉山愛以来18年ぶり。4回戦ではローレン・デービス(米国)に4-6、6-4、15-13で逆転勝ちした第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)に挑む。

 四大大会で6度目の挑戦となった3回戦の壁を乗り越えた。20歳の大坂は、地元オーストラリアのバーティを応援する観客を黙らせる完勝に「過去の3回戦ではナーバスになりすぎた。今回は前向きさを忘れずに、ポイントごとに集中した」と分析。精神面で成長してつかんだ初の16強を喜んだ。

 武器のサーブや強打で格上相手に主導権を握った。第1セットは5-4の第10ゲームで15-40とブレークのピンチを迎えたが、4連続得点に結びつけて切り抜けると第2セットも最初の4ゲームを連取して押し切った。

 右側からのサーブはスライス回転の逃げる球を多用し、左側からは時速約190キロの高速サーブを打ち込んだ。スピードで押したり、コースを突いたり、回転をかけたりして打ち分け「リターンの位置とか状況を見極めて、第1セットの途中からつかんだ」と、エースを12本も奪った。

 予定されたセンターコートから2番目の格付けのコートに移ったが「プレーには影響ない」と力を発揮した。第1シードのハレプとの4回戦も大きなコートが用意されそうで「世界(ランク)1位の選手とセンターで戦えたらうれしい。いいプレーをして勝ちたい」と言い切った。

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