張本智和、歴史的勝利の瞬間は「チョレイ」の雄たけびなし 一直線に駆け寄り父と抱擁
「卓球・全日本選手権」(21日、東京体育館)
男子シングルス決勝が行われ、ジュニア王者の中学2年、張本智和(14)=エリートアカデミー=が、9度の優勝を誇る水谷隼(28)=木下グループ=を4-2(11-9、11-5、8-11、11-2、6-11、11-5)で撃破し、史上最年少優勝を果たした。女子の平野美宇の16歳9カ月が従来の最年少優勝記録で、男子では水谷隼の17歳7カ月が最年少だった。
絶対王者を破り、歴史を塗り替えた14歳は、おなじみとなった「チョレイ」の雄たけびを上げることなく、一直線に父・宇さんの元に駆け寄って抱擁。その後、人さし指を突き上げてガッツポーズした。
張本は昨年6月に世界選手権2回戦で水谷と初対戦し、4-1で大金星を挙げている。決勝に向けて「前回は攻めて勝てたので、今回も攻めたい。世界選手権の時は勝てる可能性は5%くらいだと思っていたが、今回は50%50%だと思う。一度勝っているけど、挑戦者として戦う」と意気込んでいた。「決勝は失うものはないので思いきりできた。今までの卓球人生で一番か二番にいいプレーでした」と攻めの姿勢を崩さず、歴史の扉を開いた。