ラグビー・トップリーグの年間表彰式が２１日、都内で行われ、ＭＶＰには２連覇したサントリーのＦＢ松島幸太朗（２４）が初選出された。新人賞は、トヨタ自動車でルーキーながら主将を務め、全試合に出場したフランカーの姫野和樹（２３）が選ばれた。ベストキッカーにはヤマハ発動機ＦＢ五郎丸歩（３１）がプレースキック成功率８３・０２％で５季ぶり３度目の受賞となった。

　松島がＭＶＰに輝いた。２４歳１０カ月での受賞は、１０年度に２５歳の誕生日直後に受賞した堀江翔太を超える最年少。サントリーからは昨季のＷＴＢ中鶴に続き２季連続となった。

　「ＭＶＰがほしいとは思わなかったけど、サントリーからとは思っていた。他のチームに持っていかれたらもどかしいし（笑）」

　今季はリーグ戦１３試合中１１試合に先発。チーム最多タイの６トライを挙げただけでなく、ディフェンスでも大きくチームに貢献した。国内シーズン終了後はスーパーラグビーのサンウルブズ、来年に迫ったＷ杯日本大会に向けて期待が集まる。

　「自分の中では時間がないと思っている。今年から勝ち癖がつけられるよう、チームの勝利に貢献していきたい」と意気込んだ。（大友信彦）