マクラクラン組 日本勢63年ぶり4強 第1シード大接戦で撃破
「テニス・全豪OP」(23日、メルボルン)
男子ダブルス準々決勝で国別対抗戦デビス杯日本代表のマクラクラン・ベン(25)とヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)のペアが第1シードのルカシュ・クボット(ポーランド)マルセロ・メロ(ブラジル)組を6-4、6-7、7-6で破り、準決勝に進んだ。四大大会の同種目で日本勢が4強入りするのは1955年に全米オープンの前身の全米選手権で優勝した宮城淳、加茂公成組以来63年ぶり。全豪では初めての快挙となる。
昨年のウィンブルドン選手権で優勝した第1シードの強豪ペアを2時間52分の大接戦で破った。ニュージーランド人の父と日本人の母を持つマクラクランは、四大大会の男子ダブルスでは日本勢63年ぶりの4強入りを果たし「(歴史的な偉業とは)知らなかったけど、すごくうれしい。最後までファイトして勝つことができた」と喜んだ。
強いサーブとリターン力を持ち、今大会で初めてペアを組んだ相棒のシュトルフに助けられた。リターンでマクラクランの片手打ちのバック側を狙われて第2セットを落とした後も、パートナーからは「僕たちの方が強い。絶対に勝つ」と勇気づけられた。第3セットのタイブレークでは2人の集中力は一段と上がり「全部のポイントが大切な中で、僕もチャンスで得意のボレーを決められた」と胸を張った。
日本代表経験のあるコーチのトーマス嶋田氏に誘われ、昨年から日本代表でプレーする道を選んだ。嶋田氏は「戦うたびに自信をつけている。まだ終わりじゃない」と、さらなる躍進を期待した。